私の履歴書パート2

今日は3月最後の日☆明日から4月ですね♪

昨日はレッスン終わりに外へ出たら、18時すぎでも空が明るい!日が長くなって、うれしい気持ちになりますね。

 

さてさて、先日は外部音楽教室でのグレード検定試験で、審査員をしてきました。検定試験は課題曲があるので、審査員は同じ曲を何度も聞くのですが、同じピアノで同じ曲を聴いているはずなのに全く違う曲に感じるのです。一人一人、音色も表現の仕方も異なり、音楽ってピアノって、やっぱり面白いなと、改めて再認識させてもらいました。同じ曲を聞いていても飽きることなく、時間はあっという間に過ぎてしまいました。そして、試験という特殊な状況の中でも、(試験は、コンサートとは違う独特な緊張感なのです)自分の音楽を忘れず、表現することを楽しんで弾いていた子が数人いらして、すごいなぁと感心しました。

そんな検定試験の合間には、審査員の先生方とのお昼休憩の時間がありました。そこでこれまでの音楽人生について先生方と語り合いました。話をしていて、全員に共通していたことは、「人との出会い」。人との出会いが人生のターニングポイントとなっていたのですね。もし、その人と出会っていなかったら、今の自分はないし、どんな人生となっていたのだろう、と。先生方とお話していて、改めて「人との出会い」に感謝の気持ちと、これからも人との縁を大切にしていきたいなと、心から思ったのでした。

 

今日はそんな人生のターニングポイントとなった出会いについて、過去のブログ 私の履歴書パート1 に続いて書いていきたいと思います。

 

私の音楽人生のターニングポイントとなった出会いの一人目は、私の履歴書パート1でも書いた、中学生のときに出会ったピアノのK先生です。これまで趣味としてピアノを弾いていましたが、K先生は、将来ピアノの道へ進むことを考え始めたきっかけを作ってくれました。それでも、私にとってピアノは、まだ趣味の少し延長線くらいの気持ちでした。

そして高校へ進学します。勉強も好きでしたので、音楽高校へは進まず、都立高校へ進学しました。

高校へ入ったばかりのタイミングで、K先生から言われます。

「音大へ進むかどうか決めなさい」

私は内心、高校に入学したばかりなのに、もう決めるの?とびっくり。それまでピアノは趣味として楽しく弾いていましたし、音大へ進む=卒業後ピアノで仕事をしていく、と思っていましたので、自分が音大へ進むイメージができなかったのです。

そして、高校の進路相談で、普通大学か音大かで迷っていることを相談しました。担任の先生は、大学は自分が本当に興味があって、学びたいことを勉強するところ。大学卒業後の進路について今決めなくていいと思うよ、とアドバイスをくれました。それを聞いて私は、たしかに教育学部を出た人がみんな教員になることはないし、法学部を出た人がみんな法律関係へ進むこともないなぁ・・・私が一番好きなピアノを、音大で専門に勉強してみたい、と思うようになりました。

そして、音大を目指すことに決めて、大学教授のS先生のレッスンを月に一回受けることになったのです。この大学教授S先生が、私のターニングポイントとなった出会いの二人目です。

音大を目指すことになってから、K先生のレッスンはさらに厳しくなりました。今までただ楽しく弾いてきたので、足りないことだらけだったのでしょう。だんだん自分のキャパシティーの限界を感じてきて、苦しくなってきました。だんだんピアノよりも高校の勉強が楽しくなり、(今思うと逃げだったのかもしれません)ピアノへの意識が薄くなってきました。すぐにK先生にもバレて(笑)、そんな中途半端な気持ちで大学教授のS先生のレッスンへ行くのは失礼なので、音大受験をやめるかどうか決めなさいとK先生から言われます。そして、私は、S先生にやっぱり音大受験はやめますと言いに行きました。(優柔不断でお恥ずかしいです・・・)けれどもそこでS先生は、「勉強もとても大切なこと。まだ進路を決めなくていいから、高校3年生まで僕のレッスンへ来たら?」と言ってくれたのです。もしもそこで、S先生がそんな風に言ってくれていなかったら、音大へ進まず、今の自分はなかったと思います。

そして高校3年生になって、芸大付属高校の公開定期試験を聴きにいきました。そこで、ものすごい感動と衝撃を受けたのです。同い年なのに、自分とはあまりにレベルが違い、本当に驚きました。専門的に勉強している人たちとの差を実際に感じ、こういう人たちが集まってくる音大で自分もピアノを専門的に勉強してみたい、と思いました。そして再び、音大受験を決意したのでした。高校一年生から進路に迷い、高校三年生にしてようやく決意。二年ですから、だいぶ時間がかかりましたね(笑)

この時私は人生初めての大きな決断をしたのですが、その後もたくさんの人生の分岐点があり、決断するタイミングがありました。振り返ってみて思うことは、他人ではなく「自分自身」で決断して決めたことは後悔しないということです。もちろん、他者からのアドバイスもたくさん聞きます。でも「誰々さんがこう言ったから」で決めるのではなく、色々な意見を聞いた中で最終的には自分自身で決めるようにしてきました。

話が少し逸れてしまいますが、昨日NHKで宇宙飛行士選抜試験密着のドキュメンタリーを見て、感動して泣いてしまいました。その中で、選抜試験に選ばれた米田さんの大切にしている言葉がとても胸に刺さりました。

「自分で決めた道を後悔しないために、毎日努力する」

選んだ時点での正解なんてないのですよね。大事なのは、その道を正解にする努力。

きっとこれから、まだまだ道に迷ったり決断しなければならない時が来ると思いますが、決めた道を後悔しないように、私も日々努力していきたいと思いました。

 

少し真面目な終わりになってしまいましが、今回の私の履歴書パート2は、高校時代の進路決めと、S先生との出会いについてでした☆