私の履歴書パート3

こんにちは♪ 最近バタバタしており、ブログの更新が久しぶりになってしまいました💦

 

さて!今回のブログでは、私の日本の音大受験について書きたいと思います。(私の履歴書パート2では、音大受験を決意した高校三年生のところまででした。)

 

日本の音大入試は、大学によってエチュードなどの曲数が少し変わってきますが、

ショパンエチュード

バッハ

古典のソナタ

ロマン派

近現代

以上が一般的なピアノの実技試験となっています。演奏以外では、楽典・ソルフェージュ・新曲視唱の試験がありますが、おまけみたいなもので(笑)、点数の大方を占めるのはやはりピアノの実技試験となります。

 

それまで私は、コンクールにたくさん出るわけではなく、弾きたい曲がたくさんあって、どんどん色々な曲をさらっていました。おかげでレパートリーは増えましたが、一つの作品を深く勉強するということをあまりやってこなかったのです。受験となると、曲を決めてからはひたすらにその曲を弾きこみますよね。一つの作品を深く勉強するとはどういうことなのか、どうしたらよいのかが分からず、先生には手取り足取り指導してもらいました。当時は、その過程が私にとってあまり楽しいとは思わず、根気のいる作業だとおもっていました。受験の一番の追い込みの時期は、精神的にしんどく、ピアノを弾く楽しさを忘れてしまっていました。ピアノの先生からは、悲壮感が漂っているとまで言われました(笑)

 

入試のあの緊張感…💦ウィーンでも入学試験を受けましたが、ピアノの周りに教授陣たちがずらーっと並んでいる状況は日本もヨーロッパも同じなのに、なぜ日本はあんなにも張り詰めた空気になるのかなぁと疑問です。ヨーロッパの入試やコンクールは、とてもアットホームな雰囲気なんですよね。(これは多くの日本人がそういいます)

 

第一志望は残念ながら不合格。浪人しようか、第二志望のところへ行こうかと考えました。このまま浪人したらピアノが楽しくなくなってしまうかもしれない…そんな気持ちで、私は浪人せずに進学することを決意しました。高校三年生の受験期は、ピアノがつらいと初めて感じた少し苦い経験ではありましたが、この経験が無ければ今の自分はなかったと思えるほど、かけがえのないものとなりました。

 

音大に進学した私は、水を得た魚のようにピアノが楽しくて楽しくて仕方がなくなりました(笑)でもそれは、受験期に勉強の仕方を一から叩き込んでもらったおかげです。自分一人で曲を深めていくことができるようになり、浅く勉強していた以前よりももっとピアノが楽しくなったのでした。

今回は日本の音大受験についてでした。次回は日本の音大生活について書きたいと思います☆

 

さて、夏や秋にかけてコンクールシーズンがやってきます。

コンクールも捉え方次第で、良くも悪くもなると思っています。一つの作品を長く掘り下げて勉強ができるいい経験になり、審査員の先生方からの講評で何が自分に足りないのかを知ることができる機会にもなります。ただコンクールは順位や点数が付いてしまうので、結果だけに一喜一憂しないように、お子様へのフォローが必要ですね。またコンクールの時は一つの作品を深く、コンクール以外の時期は色々な曲を勉強してレパートリーを増やす、などメリハリも大切です。

ピアノ音楽教室ファルベでは、留学のご相談、コンクールや試験準備にも対応しております♪

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2022年夏、日本管打楽器コンクールの伴奏者として、久しぶりに母校の東京音楽大学で演奏してきました!共演者の常盤さんは第二位を受賞されました✨